枕なしで首こりが悪化!枕は必要なの?使わないデメリットとは

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「首こり」「肩こり」「ストレートネック」の人に良く聞かれた質問です。

「枕を使わない方が首(頚椎)には良いの? 」

「頚椎椎間板ヘルニアに、枕は無しがいいの?あった方がいいの?」

「首のこりがひどい。枕は必要?」

わたしが整形外科勤務時代、医師と一緒に「睡眠中の枕と首の関係について」ある実験を行いました。

この結果に衝撃を受けたのです。

睡眠中、首に負担のかからない姿勢とは

わたしは
「寝る時に”枕なし”ってどうなんですか?」との質問に対し
「よほどの事がない限り枕を使って下さい」と答え、その結果も良好でした。

これは、
「寝ている時の枕の必要性」を実感したある実験を行っていたからです。

その実験とは、
「MRIを撮りながら、睡眠中に以下の3つを満たす姿勢を作り出す」というものでした。

  1. 首がリラックスしている
  2. 呼吸(気道)の通りが良くなる
  3. 首を通る神経がゆるめられ、血流が良くなる

つまり、
寝ている時「首に最も負担のかからないリラックスした姿勢」を作り出すという事です。

その結果、
あお向け(天井を向いた状態)では、枕を使って床面より15度前後頭が起きた状態がベストという事が分かりました。

知らなかった!睡眠中はストレートネック状態が良い姿勢

ストレートネックとは

首をヨコから見ると、正しい姿勢では「前に出た前弯カーブ」を描いている。
カーブは、スイカ1個分の頭の重さを支える首への負担を分散してくれているもの。
ストレートネックではこのカーブが無くなり真っ直ぐ(ストレート)。ちょうどパソコンを覗きこんでいるような状態 。
カーブが無くなると、頭の重さが首への負担となり、椎間板への負荷も大きくなる。

 参考:
⇒注意!猫背の人はストレートネックに

ストレートネック状態が続くと、首は重い頭を常に不自然な姿勢で支え続けなくてはならず、首~肩にいつも負荷がかかった状態になり、首こり肩こりの原因にもなってきます。

やがて、椎間板が出っ張ってくると「頚椎椎間板ヘルニア」となってしまうのです。

しかし、
寝ている時の最も負担のかからない姿勢とは、ほぼストレートネックの状態となっている姿勢でした。

つまり、首がやや前に出た姿勢です。

これには衝撃を受けました。

立っている時、頚椎は「前に曲がったカーブを描いた状態」(脊椎の真上に頭が乗った状態)が、最も首に負担の無い良い姿勢なのですが、
反面、寝ている時は、
”枕を使い”前弯カーブの少くなくなった、ほぼ真っ直ぐな(ストレートネック)状態が、最も首や神経に負担の無いラクな姿勢だったのです。

そして、
「立った時の良い姿勢」つまり、前弯カーブを保った状態の時は、神経が圧迫される部位もあり、血液の循環も悪くなり、決して「良い睡眠のとれる姿勢」とは言えませんでした。

これがネット上に広がる「間違った枕選び」

「良い枕」とは、首や神経がリラックスしたまま「良い寝返り」の打てる枕です。

一晩に「30回前後」打つ寝返り。
寝返りは、血液やリンパ液の循環を促したり体温の調節のためであったりと、人間の生命維持にとって大切な役割があります。

寝返りの動きを観察すると、
まずは「頭」から。または、「頭とからだ」ほぼ同時に動かし始めています。

その「動かし始め」がうまく行かないと、そのあと、横向きの体をスッと収められません。

そこをいかにスムーズに行えるかが、「首こりからの解消」「良い睡眠」のポイントなのです。
なにしろ睡眠中に30回も行われている行為なのですから。

しかしネット上には、

「頚椎の曲線を支える枕が頚椎に良い枕だ」

「頚椎のカーブを睡眠中にどう保つか」

などと、間違った解説がたくさん並んでいます。

人間は睡眠中でも動いているのです。

「頚椎のカーブを保ったまま同じ姿勢で寝る」という事は不可能です。

おそらく、上記のような実験をしたことがないのでしょう。それを信じて悪化させてしまう人のなんと多い事か。。。。

⇒ネットで買える「寝返りのしやすい枕」はコレだった(わたしの愛用品です)

頚椎椎間板ヘルニアが枕なしで悪化!

これは、頚椎椎間板ヘルニアの患者さんでも同じでした。

「最も脊髄を圧迫しないリラックスした姿勢」をMRIで確認しました。

ヘルニアは、首の椎間板が飛び出して脊髄神経が圧迫され、しびれや痛みが肩から腕に発生し、とてもつらい症状が出るのですが、
こちらも睡眠中、頚椎は”ほぼストレート”な状態が最も圧迫症状が軽快した姿勢でした。

枕を使わない状態では、 頚椎の湾曲がさらにきつくなり、前後から神経が圧迫されてしまいました。

つまり、
よっぽどの猫背や特殊な病気以外の方は、枕は必要なのですね。

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